★好中球1つ1つの機能=好中球の需要の評価,と考える.

◎これは医師国家試験の勉強をしていた頃、あまり良い説明がなく理解に苦しんでいた事です。非常に優秀な同級生が解釈の方法を教えてくれました。

好中球―機能低下と機能亢進


 ↑これを買う人は本物です。


■好中球ALPスコア(NAPスコア)
好中球ALP(NAP)
・主に成熟好中球の二次顆粒に存在し、様々なリン酸モノエステルを水解する酵素です。

NAPスコア(陽性指数)
・100個の好中球について、各型(Ⅰ-Ⅴ型)の数と点数の積の総和です。
⇒好中球の機能の評価です。


●臨床での使い方
基本的に、CMLとCML以外の骨髄増殖性疾患との鑑別に用いられます。
NAPスコア低下CML(慢性骨髄性白血病), PNH(夜間発作性ヘモグロビン尿症)
NAPスコア上昇⇒CML以外の骨髄増殖性疾患



■NAPスコアの解釈

●NAPスコアは好中球の機能評価ですが、これを好中球の需要の評価と考える事ができます
 …需要が高い状況では,好中球1つ1つの機能も亢進するため
 ⇒NAP scoreは高値となる
 ということです。

すると,以下のように考えられます。

骨髄線維症など,CML以外の骨髄増殖性疾患
骨髄による造血能が低下している状態です
脾臓における髄外造血で、好中球をまかなおうとします
⇒好中球の需要が高いので、
⇒NAP score↑

CML
好中球が腫瘍性の増殖をしている状態です
⇒好中球の需要はありません
⇒NAP score↓

CML急性転化
腫瘍細胞はリンパ芽球として増加してしまいます
骨髄で残された、わずかまともな造血幹細胞から好中球産生されます
⇒好中球の需要が大きいです
⇒NAP score↑

類白血病反応
炎症が病態です。
⇒好中球の需要は高いです
⇒NAP score↑

発作性夜間ヘモグロビン尿症
・赤血球膜の酵素活性の異常です
白血球膜の酵素活性の異常も伴います
=白血球の活性が低下します
⇒NAP score↓



非常にクリアに分けられます。是非参考に。