★多くは,塩類下剤でだめなら腸管蠕動亢進剤.

A.弛緩性
・腸が動かない
第一⇒機械性下剤,第二⇒大腸刺激性下剤
B.痙攣性
・副交感神経過緊張⇒大腸壁の緊張増加,蠕動運動亢進
・IBSでみられ,便が兎糞状になる
第一⇒機械製下剤,第二⇒過敏性腸症候群治療薬 or 副交感神経遮断薬
※大腸刺激性下剤は禁忌!
C.直腸性
・直腸肛門反射の低下
第一⇒坐薬,浣腸で直腸を刺激する
※便意があっても排便しない,という生活習慣が原因なので,これを是正する.

<機械性下剤>
塩類下剤
水を引き寄せる
⇒容量増大,腸運動↑
⇒多めの水で服用するのが大事.
※内服なので,効果がでるのに時間かかる
a) 酸化Mg:0.5-2g 分1~3 粉末・内服
b) マグミット:330mg×2~6T 分1~3 錠剤・内服
※併用に注意する!
・他の薬物を吸着,キレート形成して難溶性となる
=小腸から吸収されにくくなる
⇒テトラサイクリン,ニューキノロン,ビスホスホネート,ジギタリス,鉄剤,アレジオンなど
陽イオン交換樹脂に吸着される
⇒ケイキサレート,アーガメートのK吸着作用が低下する
制酸作用により胃内pHが上昇する
⇒カルシウム製剤からCaが離脱しにくくなる

<大腸刺激性下剤>
②センナ関連薬
・腸内細菌によりレインアンスロンとなる
⇒これが腸管運動を刺激
⇒8~12時間で効くので,翌朝の効果を期待して就寝前に服用
※長く飲み続けると効かなくなる
a) プルゼニド:12~24mg 分1 ※48mgまで増量可
b) アローゼン:0.5~2g 分1~2

③ラキソベロン
・大腸細菌叢で加水分解
⇒ジフェノール体(一部が吸収され,グルクロン酸抱合)
⇒これが腸管刺激
※習慣性が少なく,安全性が高い
 通常10~15滴(増量可) 分1

<坐薬,浣腸>
④グリセリン浣腸
・直腸刺激し,すぐ排便
⇒直腸に便が近い時,より有用
 1回10~150mLを注入
 ・左側臥位で,1回に30-120mlで10秒で30mlの速さで注入
※グリセリンが損傷部位から血液中に吸収されると腎不全を起こしうる!
⇒直腸診で確認する+チューブ先端が直腸前壁に当たらないよう注意する

<漢方>
⑤大建中湯
虚証(虚弱)、寒証(冷え)に適応
※イレウスの再発予防に,特に効果的
 15g 分2~3回 食前又は食間 経口


参照 頻用薬の使い分け