★抗血小板薬の血小板への作用機序の違い。

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 またでました。


■血小板凝集の機序

<一次凝集>
血小板が血管にくっつくことです。

内皮障害が生じた時
⇒血管のコラーゲン露出
コラーゲンに血漿中のvWFが結合
このvWFに,GPⅠbを介し,血小板が結合


<二次凝集>
一次凝集に引き続き,凝集が拡大していくことです。

血管にくっついた血小板
GPⅡb/Ⅲa活性化
↓  
①血小板細胞内の血小板凝集惹起物質(ADPなど)放出
 ⇒ADPが,他の多くの血小板のADP受容体P2Y12に結合
 ⇒PI3Kカスケード活性化アデニル酸シクラーゼ抑制を介し,血小板凝集
 ⇒血小板たくさん凝集
   
②血小板膜リン脂質よりアラキドン酸が切り出される
 ⇒COX1によりTXA2産生
   
③血小板表面にGPⅡb/Ⅲa発現
 


■抗血小板薬

①アスピリン(バイアスピリン®)
機序
・参照:http://blog.livedoor.jp/megikaya/archives/25863954.html
特徴
・昔ながらの抗血小板薬.安く,脳梗塞再発予防のエビデンスあり.
効果がなくなるまで
・10-14日間:作用した血小板の寿命が尽きるまで、ということ.


②クロピドグレル(プラビックス®)
機序
肝臓のCYP2C19で代謝され活性化

①血小板膜上のADP受容体P2Y12に結合,不活性化
 ⇒GPⅡb/Ⅲa活性化を阻害
アデニル酸シクラーゼ活性阻害を抑制
 ⇒血小板内へのCa流入を抑制,Ca濃度↓
⇒血小板凝集抑制 
特徴
チクロピジン(バナルジン®)の改良版
・薬価が高かったですが、ジェネリックが出ました。
・CYP2C19の活性が弱い=プラビックス効きにくい人が割といる(日本で20%)
 ⇒これを改良したのがエフィエント。
・10-14日間:作用した血小板の寿命が尽きるまでです.


③シロスタゾール(プレタール®)

機序
ホスホジエステラーゼ3(PDE3)の活性化阻害

①cyclic AMP濃度↑
 ⇒血小板内Ca濃度↓
 ⇒凝集抑制 
②cyclic GMP濃度↑ 
 ⇒血管拡張
特徴
血管拡張作用を併せ持ちます
 ⇒ラクナ梗塞に有用です(他の抗血小板薬はエビデンスなし)
・高率に,頭重感・動悸の副作用が発現する
効果がなくなるまで
・2-3日間です


④塩酸サルボグレラート(アンプラーグ®)

機序
セロトニン5-HT2受容体の拮抗薬
 ※セロトニンはこの受容体を介しIP3産生⇒Ca濃度↑⇒血小板凝集
効果がなくなるまで
・1日間
 ...これは、作用時間が12時間と短いからです.


参照 UpToDate,クロピドグレル販売会社