★両者とも間質性肺炎のマーカーだが,特徴が異なる.

◎KL-6は当院ですぐに出るのでよく使います。SP-Dとの使い分けを理解しておきましょう。

■起源
KL-6:Ⅱ型肺胞上皮細胞で産生される抗原の一つ
SP-D:Ⅱ型肺胞上皮細胞で産生されるリン脂質-蛋白複合体の一つ

■特徴
KL-6の方が特異的
KL-6:感度60.7%,特異度98.9%
  + 細菌性肺炎では上昇しないです
SP-D:細菌性肺炎,心不全,喫煙でも上昇し得ます
KL-6は鑑別に有用です
※但し,感染性間質性肺炎(ニューモシスチス・CMV),悪性腫瘍(肺腺癌・乳癌・膵癌)でKL-6が上昇することがあります。

KL-6は呼吸機能と相関
・SP-Dに優位な相関は見られないのです。
※但し,両者組み合わせることで,呼吸機能障害のより的確な評価が期待できます.

SP-Dは治療効果・増悪の判定に有用
・急性増悪時,ステロイド奏功時にSP-Dが先に変化します
SP-Dはモニタリングに有用

以上より,
 外来経過観察時⇒KL-6(特異的)
 入院時⇒SP-D(鋭敏) 
が適しているといえます。


参照 医中誌,UpToDate