★ヘモグロビン結合⇒SpO2,酸素拡散⇒PaO2.

◎臨床ではSpO2とPaO2の乖離とかは経験します。実は機序にこんな違いがあります。

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■PaO2(動脈血酸素分圧)
・大気圧は760mmHg (Torr)で,そのうち酸素は21%=160mmHg
空気が液体と接すると,圧に応じて溶けて、
⇒平衡となります。

 ex.O2の場合,分圧1mmHgの時: 100mlの液体に0.003ml溶けます
 ⇒100mmHgなら0.3mlしか溶けていない

・PaO2=100mmHgとは,
 「酸素分圧100mmHgの気体と血液が平衡状態にある
  ことを示します。
⇒つまり,空気と血液が接する場所までの過程を表しています
 =気道~肺胞まで、ということです

・よって例えば
 酸素投与量を増やせばPaO2上昇します
 肺癌は使える肺胞が少ないので,PaO2低下します


■SaO2(ヘモグロビン酸素飽和度,サチュレーション)
・拡散だけだと酸素が足りません
⇒ヘモグロビン(Hb)を用いて、酸素運搬します。
※Hb=1つのグロビン+4つのヘム
⇒1つのヘムに1つの酸素が結合します。

・SaO2=90%とは,
 「全ヘムの90%に酸素が結合している状態
 ということです。
Hbは酸素4分子or 0分子が結合している状態で安定します
⇒よって、一般的には「全Hbの90%に酸素が結合している状態」と等しいです。

・Hb 1gにO2 1.39mlが結合します(分子式より)
⇒例えば、Hb 15g/dlの場合,SaO2 100%なら
 15×1.39×1=20.9ml
 の酸素がHbと結合していることとなります。


■SpO2(pはpulse oximeterのp)
・Hbに結合している酸素の量で,血液の色が変わる
SaO2を簡易測定したものです。
⇒例外が,Hb以外の要素により血液の色が変わる状況
(マニキュアとか)

 
参照 リッピンコット生化学,UpToDate