★違う意味で用いられる同じ略語を認識する.

◎機械によって同じ単語の意味が違うので、紛らわしいです。

INTENSIVIST Vol.10 No.3 2018 (特集:人工呼吸器)


 ↑本気の人むけ


IPPV:invasive positive pressure ventilation(侵襲的人工呼吸)
 挿管して行う人工呼吸のこと

●調節
PEEP:positive end-expiratory pressure(呼気終末陽圧)
 常に一定の圧をかける;呼気終末に肺が虚脱する(しぼんでしまう)のを防ぐため
PS:pressure support
 吸気時に圧をかける:吸気努力を減らす

●モード
A/C:assist-control ventilation
 吸気努力を感知する
 ⇒全ての吸気において,設定した1回換気量or圧を送り込む

Savinaという人工呼吸器においては,
 圧でのA/C=BiPAP
 量でのA/C=IPPV
 と呼び,ややこしい.

SIMV:synchronized intermittent mandatory ventilation(同期式間欠的強制換気)
 吸気努力を感知する
 ⇒設定した呼吸数分だけ,設定した1回換気量or圧を送り込む
 ⇒呼吸回数を多くするとA/C,少なくするとCPAPとなる
 ふつうPSVと併用される

PSV:pressure support ventilation
 吸気努力を感知し,圧を供給することで助ける
 =PSのみ、ということ。

CPAP:continuous positive airway pressure
 PEEPのみ

CMV:controlled mechanical ventilation(調節人工呼吸)
 今はA/Cと同義
 ⇒昔は吸気努力を感知しない人工呼吸のことも指していた


NPPV(=NIPPV):non-invasive positive pressure ventilation(非侵襲的人工呼吸)
 挿管しない人工呼吸のこと
 ⇒機械で吸気中でも,患者が吐きたいと思えば吐ける

BiPAP
 BiPAP visionという,NPPV用の製品名

BIPAP:biphasic positive airway pressure
 CPAPに対する,換気モードの名称
 ⇒下記EPAPとIPAPの2つを設定することに由来.

調節
EPAP:expiratory positive airway pressure(呼気相陽圧)
 NPPVにおけるPEEPのこと
IPAP:inspiratory positive airway pressure(吸気相陽圧)
 NPPVにおけるPEEP+PSのこと

※つまりIPAP – EPAP = PS。PSはこのように設定する。

モード
S/T:spontaneous/ timed
 自発呼吸を補助しながら,一定時間自発呼吸がない時,設定回数に合わせてバックアップ呼吸が入る

PAV/T:proportional assist ventilation/ timed
 呼吸筋発生圧に対し,一定の割合で気道内圧を保つようサポートする
 ⇒流量(VA:volume assist),流速(FA:flow assist)で規定する

CPAP
 同様

ASV:adaptive servo -ventilation(適応補助換気)
 患者の呼吸パターンを学習し,自動的に適切な陽圧で呼吸をサポートする
 ⇒呼吸が弱くなるor 止まると,よりサポートする
 ⇒CPAPと比較される概念.最近のもので,SASに対しCPAPより優秀.

 
参照 ICU/CCUの薬の考え方,使い方,FCCSプロバイダーマニュアル,ペベレンスキーズブログなど