★機序がわかりつつある.

1.片頭痛
有病率:8%
病歴
・家族歴ある若年女性
・前兆あり:部分的な閃輝暗点(明るくなって見えない)
        半側視野欠損→半側視野の閃輝暗点
・片側が多い
・悪心,嘔吐あり
・12時間程度持続
NSAIDsは効いたり効かなかったり
機序
・誘因
神経ペプチド放出(Substance P, kininなど)
⇒①血管拡張,血管炎症
  ②三叉神経の神経原性炎症
⇒痛み
参照(高血圧性頭痛との関連):http://blog.livedoor.jp/megikaya/archives/29269894.html
治療
トリプタン系(5HT1B, 5HT1Dレセプター作動薬)が最も有効
…5HT1Bレセプター:脳血管に分布
            ⇒拡張した脳血管を収縮
  5HT1Dレセプター:三叉神経に分布
            ⇒三叉神経の神経終末から神経ペプチド放出を阻害
だから,根本的治療である.
・NSAIDsは原因を治療しない
 …但し,トリプタン系と併用すると効果↑


2.群発頭痛
有病率:0.5%
病歴
・中年男性
・昔スポーツやっていた
・片方の目の奥に,えぐられるような激しい痛み
流涙,充血あり
・毎晩おき,これが1ヶ月続く.1年おきに発生
機序
・内頚動脈の海綿静脈洞部の無菌性炎症
⇒血管拡張,浮腫
⇒痛み
・視床下部よりトリガー(体内時計が関与)
⇒三叉神経核,上唾液核(副交感神経の中枢核)を介する反射弓つくる
副交感神経↑
⇒症状の助長
参照(群発頭痛の分類):http://blog.livedoor.jp/megikaya/archives/29005683.html


3.緊張型頭痛

有病率:22%
病歴
・中年男性
・コンピューターを毎日使い,肩こり,目の疲れあり
・後頭部の締め付けられる感じ
・ぐらっとするめまい
・入浴,マッサージで軽快
機序
持続的な筋収縮
⇒①筋の血流需要↑
  ②強い筋収縮のため,動脈の血流障害
  ③ストレスによる筋血流↓
乳酸,ピルビン酸が筋と靭帯に蓄積
⇒痛み 
・特に後頸部の筋肉群が原因となる 
後頭神経痛を合併する
…筋肉により後頭部の知覚神経が圧迫されることによる
 

参照 講義