★CO-Hbの半減期を短くする.

■一酸化中毒の機序
COはO2の200倍Hbに結合しやすい
⇒①COがついた分,O2が結合する場所が少なくなる
  ②Hbには4つのO2-binding siteがあるが,一つにCOがつくと,他の部位からO2を離しにくくなる
  (構造が変化する)
  =酸素解離曲線の左方移動

血管外にあるCO(15%程度)
⇒ミオグロビン,チトクローム,NADPHリダクターゼに結合
⇒ミトコンドリアでの酸化的リン酸化を障害
 ※酸化的リン酸化:http://blog.livedoor.jp/megikaya/archives/28604758.html
特に心筋で,酸素の利用障害

・COは血小板からのNO放出↑
⇒過酸化硝酸塩などのフリーラジカル
⇒血管内皮障害,脳の脂質過酸化
⇒遅発性神経障害
 (詳細な機序は研究段階)

・COは血管透過性↑
⇒循環血漿量↓
⇒虚血


■高圧酸素療法の機序
CO-Hbの半減期を短くする
…通常4-6時間が,100%酸素で40-80分,高圧酸素で15-30分に.

溶存酸素濃度が増加
…通常0.3ml/dlが,100%酸素で1.5ml/dl,高圧酸素で6ml/dlに.


■エビデンス
・適応基準がある
CO-Hb≧25%に加え,虚血徴候(pH<7.1,心筋虚血など)か意識障害を伴う場合
  妊婦ではCO-Hb≧20%か,胎児ジストレスを認める場合

発症後6時間以内が有効
⇒12時間以上経過後のエビデンスはない


参照 UpToDate