★肺胞では左方移動=酸素と結合しやすくなる.
※組織では右方移動.

◎USMLEや国家試験で重要なポイントです。

レジデントのためのやさしイイ呼吸器教室[ベストティーチャーに教わる全27章]改訂第2版


 素晴らしい良書です。


■酸素解離曲線
・横軸:PO2,縦軸:Hbサチュレーション
左方移動とは、、
  =低酸素血症でもサチュレーションが高いということです
  =Hbと酸素が結合しやすい、ということです。


■環境による違い
肺胞
外気と触れるため低温度,高酸素,低CO2(→pH↑),2,3-DPG↓
 ⇒左方移動

組織
…代謝のため高温度,末梢のため低酸素・高CO2,2,3-DPG↑
 ⇒右方移動

※胎児は左方移動
…胎児Hb(FHb)は酸素との結合力が強いためです.


■’曲線’の意義
・S字カーブになっています
・アシデミアの場合
⇒右方移動
⇒’右方移動’の影響は,’坂の部分(グラフの真ん中)’の方が’平坦な部分(グラフの右上)’より大きいです
 …①坂の部分:酸素を離しやすくなります
   ②平坦な部分:肺胞での酸素吸収下がります
⇒つまり、①>②
⇒生体としては好都合です。


■2,3-DPG(BPG)の意義

・2,3-di(bis)-phospho-glycerate
解糖系の側副路で産生されます(赤血球に特異的です)
末梢で濃度高いのです

・デオキシヘモグロビンに結合しやすいです。
⇒「Hb.BPG  +  4O2  <——>   Hb(O2)4  +  BPG
⇒BPG濃度↑の時,上の平衡が左に傾きます
⇒Hbが酸素を離し易くなります
右方移動


参照 UpToDate,やさしイイ呼吸器教室,ICU book