★T3がアクティビティ高く,T4を供給した方が安定する.

■甲状腺ホルモンの動態
・甲状腺にて,ヨウ素を原料にT3,T4を生産
 ※この過程でチロシンが使われる
末梢で「T4→T3」
 …脱ヨード酵素による.でこの酵素の活性高い
T3のうち80%が末梢で産生される

・末梢で「T4→revearse T3(rT3)」という反応もあり
 …この酵素は全身に分布している
※rT3はヨードの位置がT3と違うもの.生理的活性ない.


■代謝
・1日に10%のT4が代謝される
⇒この内,40%がT3,40%がrT3,20%が原料に
T3は1日に75%が代謝される
T3の半減期が短い
・rT3の代謝はT3よりも早い


■free T3/T4とは
蛋白に結合していないホルモン
 =これに生理的活性がある
・甲状腺ホルモンの95%以上は,血漿中でタンパクと結合している
…サイロキシン結合グロブリン,トランスサイレチン,Alb,リポ蛋白
⇒T3の低下,上昇時の急激な変化を緩和する役割


■TSH
・TSH刺激
⇒アデニル酸シクラーゼ↑,cAMP↑
 参照:http://blog.livedoor.jp/megikaya/archives/26318056.html
 ⇒色々なプロテインキナーゼ活性↑
これがT3,T4産生にどう関与するか,具体的にはわかっていない

TSHは甲状腺機能変化の感度が高い
⇒T3,T4の微減or微増に反応し,大きく動くため
⇒甲状腺機能異常のスクリーニングに適する
 (治療の経過モニタリングにも有用)
●具体的には,
①TSH正常➤追加検査なし
②TSH低い➤fT3, fT4追加し,甲状腺機能亢進の判断
③TSH高い➤fT4追加し,甲状腺機能低下の判断
 

■チラーヂン
・T4製剤
⇒T3製剤は昔使われていたが,T4製剤の方が安定して甲状腺ホルモンを保てるため,置き換えられた
⇒理由
 …①T3が生理的活性強い
   ②T3は半減期が短い
   ⇒T3製剤だと日中の変動が激しい
   ③「T4→T3」は末梢で起きる(実際は甲状腺内でも起きている)
     ⇒甲状腺機能異常と関係ない
   ⇒生体がうまく調整してくれる

※低T3症候群
fT4正常だがfT3低値の症候群
⇒甲状腺の問題ではなく,全身状態が悪いことが原因
 …全身状態悪いため,代謝を抑えるという生理的防御,とも考えられる
⇒治療は甲状腺ホルモン補充ではなく,全身管理


参照 UpToDate