★あまり使われない.

■右心カテーテル(スワンガンツ)
●構造
・イントロデューサー
→圧計(右房に留置)
→温度計(肺動脈に留置)
→バルーン,圧計(肺動脈にはめ込む)

●わかること
①wedge pressure
・肺動脈にはめ込む
⇒血の流速=0となる
⇒肺動脈楔入圧=左房圧=左室拡張末期圧
※但し,肺胞圧<肺毛細血管圧のときのみ
 …ARDSなど肺胞圧高い時,肺毛細血管が押される
  ⇒wedge pressure高くなりうる
wedge pressureは,主に心原性(左心心不全) or 肺性肺水腫(ARDS)の鑑別に使われる
⇒wedge pressure高いのは心原性の特徴だが,ARDSでもなりうる

②Cardiac output
・冷水を流し,温度の変化で拍出量を測る(熱希釈法)
…PRがあると使えない
  PCPSも逆流起きるため使えない

③CVP
・中心静脈圧=右房圧=右室拡張末期圧


■実際
・以上のパラメータより,血液量減少性ショック,心原性ショック,血管原性ショック(血管拡張)の鑑別に使える
⇒実際は身体所見等でほとんど十分
⇒一部,心原性ショックを見つけるのに役立つこと有り
⇒心原性ショックの治療法は無いため,結局治療方針にはあまり影響しない
使うことで生存率は改善しない
・入れるリスクがある
⇒実際に使われることはかなり少ない
※但し,うまく使えば,それぞれの値が意味を持っている
…フロートラックでの値は参考値でしかなく,相対的な意味合いしか持たない.

●現在の所,挿入する適応は定められていない
経験に任されている
※相対禁忌はある:Eisenmenger(出血のリスク),重い肺の疾患,三尖弁逆流(有用性が低くなる)など.

 
参照 UpToDate,ICU book