★ハイリスクな患者に選択的に処方すると良い。

■抗インフルエンザ薬の適応

●患者:重症入院が必要インフルエンザ合併症のリスクが高い、いずれかの場合
リスク因子
⇒5歳以下(特に2歳以下)
・65歳以上
・妊娠
・心肺肝腎血液内分泌神経の合併症を持つ場合
・免疫抑制状態
・19歳以下で長期のアスピリン内服をしている場合(Reye症候群の危険あり)
・BMI>40
・老人/介護施設にいる

●時期:発症後48時間以内
 ※重症患者は5日以内なら始めるべき。検査結果を待つ必要なし。


■抗インフルエンザ薬の影響

①生来健康な患者
・症状の期間を0.5〜1日短縮させる
・悪心(NNH28)、嘔吐(NNH22)を増加させる
・合併症の発生率:ザナミビル(リレンザ)は気管支炎の発生率を下げるかもしれない
⇒ただし、普通自然に軽快するので、抗ウイルス薬投与しなくてよい

※日本感染症学会は投与を推奨している。WHOガイドラインはtreatment no needed。
日本は抗インフルエンザ薬使用頻度が非常に高く(ほぼインフルエンザ=抗インフルエンザ薬投与)、医療資源の有効利用の意味で使用対象を限定する事は重要。

②ハイリスク患者

・症状の期間を0.5〜1日短縮させる
・入院患者は、肺炎合併率、予後など改善する
抗ウイルス薬投与すべき

 
■抗インフルエンザ薬の選択

・基本的にノイラミダーゼ阻害薬
=ザナミビル(リレンザ)、オセルタミビル(タミフル)
 …オセルタミビル耐性に注意(約1%みられる)
⇒飲む事も吸う事もできないとき、ペラミビル(ラピアクタ)使用しても良い
・色々な新薬が開発途中 


参照 UpToDate, DynaMed, 日本感染症学会提言