★血糖コントロール指標3つの中の、血糖値平均にHbA1cが最も良く相関する。

■血糖コントロールの指標

①血糖値平均
血糖6検の平均で求められる
 …朝飯前、午前半ば、昼飯前、昼半ば、夕食前、寝る前
糖尿病合併症の頻度と相関

②血糖値の日内変動
mean amplitude of glycemic excursionsで求められる
 …10×{log(血糖/120)}の平均 
・日内変動が大きいと低血糖のリスクになる
⇒但し、同じ血糖値平均の患者と比較し、心血管リスクは増えない

③血糖値の日間変動

mean of daily differencesで求められる
 …式不明
・これが大きい事は、ふつう食事/運動習慣の変動が激しい事を示す
⇒生活習慣是正を行う

※それぞれを簡易的に予想できる指標が考案された


■血糖値平均の指標
●HbA1c

・赤血球中のヘモグロビンは、産生されたては糖化されていないが、グルコースは自由に付加される
⇒血糖に依存して、糖化ヘモグロビンの量が変わる
⇒これを測ったのがHbA1c
 …赤血球の寿命は120日だが、HbA1cは最近8-12週の血糖とよく相関する
・各国のアッセイ方法がかなり異なっていた
アメリカで99%使われていたアッセイ方法に統一された;HbA1c (NGSP)
・当てにならない場合
 …参照

●フルクトサミン

・非酵素反応で糖化される、Hb以外の蛋白質の一つ
…HbA1cよりアッセイが安く、HbA1cの値とよく相関する
・ターンオーバーが早い
最近1-2週間の血糖値と相関する
個人差が大きい
アルブミンが低値だと、フルクトサミンも低値になる

※検査間隔や個人差など、HbA1cの方が優秀なので、HbA1cを基本的に参照する


■血糖値の日内変動の指標
●1,5-アンヒドログルシトール(1,5-AG)

・食事から摂取される多価アルコール
⇒普通は尿細管で完全に再吸収される
⇒この再吸収が、血糖により競合阻害される
 +血糖値>180mg/dlが24時間以上続くと、尿中排泄により、1,5-AG血中濃度↓
最近24時間の血糖値と相関する
 =血糖値日内変動の指標

※但し、1,5-AG測定する事で患者のアウトカムが変わる、というエビデンスなし
⇒食前血糖は良いがHbA1c高い患者は、食後血糖を測って対応を変える


■血糖値の日間変動の指標

●同じ時間での血糖値比較
・変動の激しい生活習慣による
 …インスリン量を増やす前に確認が必要、という程度

持続血糖モニタリング(CGM)が、血糖値日内/日間変動の評価に最も有用
 

参照 UpToDate