★基本的には精密なEF/LVDd測定と心筋バイアビリティ評価。

■cine-MRI

シネ画像により、心筋収縮を3次元に捉える事ができます
⇒特に短軸像を重ねあわせる事で、EF, LVDd, LVDs等を定量化できます
⇒MRIによる定量化は最も正確とされます(特にエコーと比較して)
EFの低下、LVDdの拡大は、悪い予後と関連します

・弁口面積の評価にも用いられるそうです。


■ガドリニウム遅延造影(LGE; late gadolinium enhancement)

心筋の線維化、不可逆性の障害を示します
 ⇒CMRで黒い心筋の中に白く染まる箇所です
 …そういう箇所は造影剤の取り込みが遅くなるからです。
※LGEはAMI, OMIどちらも反映します。
・LGEがあると、将来の心血管イベントのリスクが増加します。
・LGEは定量化も可能です(測定は少し面倒くさいです)。
 ⇒LGEの定量化は再現性が非常に高いといわれます。

LGEは収縮機能低下と関連あります
・貫壁性のLGEは心筋のviabilityは少ないと考えられます。
・非貫壁性のLGE(25-50%程度)はviability残存が見込まれます
 =つまり、心筋の収縮力が保たれる可能性が示唆されます
・また、心筋梗塞後すぐのLGEは、時間経過と共に改善する可能性があります
⇒これらの所見は、以下のMVOやIMHにはみられません。

非虚血性心筋症
心筋症による心筋線維化は、斑状のLGEや心筋内LGEとしてあらわれます
 …虚血性のLGEは心内腔側からLGEが進展します
・心筋症でのLGE陽性は、悪い予後と関連します
⇒例えば肥大型心筋症でLGE陽性の場合、突然死のリスクが高いとされます
 ⇒ICD埋め込みの閾値が下がります


■microvascular obstruction (MVO)

・epicardialの血管は問題ないが、その先のmicrovascularが障害された状態
 …CMRで最もよく評価できるとされます
 ⇒LGE(白)の内腔側に黒く抜ける箇所です
Intramyocardial Hemorrhage (IMH)は、MVOが重症化したものと考えられます
 ⇒LGEの心筋内で黒く抜ける箇所です
・MVOやIMHと予後との関連は調べられてきている所です(悪いという事です)。


■その他

・T2 starにより鉄のoverloadを評価できます
・flow encodingにより、その箇所の血流量を定量化できます
 ⇒シャント、弁逆流の定量化や絶対心筋血流量・CFR測定が可能です


参照 UpToDate