麻酔・外科・胸部外科

術前,ワーファリンからヘパリン置換の意義

★半減期が短いため,抗凝固の中止期間が短くて済む.

抗凝固薬を中止しないと…
明らかに出血リスクが高まる
・ヘパリン置換後,4時間休薬して手術に臨めば,出血リスクとならない
※ワーファリン休薬後,INR正常化するまでは4-6日かかる

抗凝固薬を中止すると…
・脳梗塞,塞栓は0.5%に,術前のmajorな出血イベントは3.8~5.1%に見られた
(ヘパリン置換はこの内15~28%に行われていた)
⇒ヘパリン置換の意義の是非が問われた(RE-LY trial)
・但しランダム化試験がなく,ヘパリン置換の是非は不明
⇒コホートでは,塞栓の高リスク患者(prior stroke, CHADS2 score ≥4)のみヘパリン化が有用,とするものも.
結局、ヘパリン置換の是非は不明だが、現状行われている所が多い。

■ダビガドラン(プラザキサ)の場合
・半減期が12-14時間
ヘパリン置換は必要ないとされる

参照 UpToDate

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