血液、輸血

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血液、輸血

心不全で貧血がある場合、どうするか

2019/10/9  

★そんなに証拠はないが、鉄を補い、Hb7-8以下で輸血を考える。 ◎よく経験するシチュエーションです。 ■原因①炎症・心不全には炎症が関与しているとされる:TNFα、IL-6などの上昇を認める②希釈・あり得る。この場合予後悪い;但し希釈と解釈するのは、臨床的に難しい場合が多い③鉄欠乏・実は高頻度で、 ...

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内分泌・糖尿病 血液、輸血

G6PD欠損⇒酸性薬物で溶血、の機序

2019/3/4  

★酸性薬物での溶血はG6PD欠損に特徴的! ◎生化学的に説明可能な内容です。 ■G6PD活性低下⇒NADPH(還元剤)産生低下⇒①細胞内フリーラジカル・過酸化物を解毒する機能低下 ②蛋白のSH基を還元状態に保てない  ⇒SH基酸化により蛋白変性  ⇒不溶性の塊(ハインツ小体)となる  ⇒細胞膜に付着 ...

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血液、輸血

貧血で浮腫をきたす機序

2019/1/14  

★高拍出性心不全による! ◎この関連性はあまり自覚していない方が多い印象です。慢性貧血に限ります。 ■慢性貧血・血液中の酸素濃度低い⇒組織が必要とする血流量が増えます⇒心拍出量が相対的に足りません⇒高拍出となるが,それでも足りない=心不全 参照(高拍出性心不全の詳細):http://blog.liv ...

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血液、輸血

貧血により心拍出量が増加する機序

2018/12/27  

★悪循環を理解する. ◎意外に複雑な生理を臨床医が理解するには、ICU bookが最もおすすめです。 ICUブック 第4版 ■流体力学●Q=⊿P×(πr4/ 8μL)  R=8μL/πr4 …固い管において成り立ちますQ:流速,r:半径 ,μ:粘調度,L:長さ,R:血管抵抗 ●血液の粘調度…赤血球と ...

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ICU・集中管理 血液、輸血

輸血の際輸液メインを止める必要があるか

2018/11/1  

★1時間以内ならよい. ◎輸血中にメインをどうするのか問題です。 ・輸血製剤⇒クエン酸により凝固が抑えられています。 ・リンゲル液⇒ 生理食塩水にK, Caを加え、より生理的にしたものです。=イオン化カルシウムが含まれます。 ⇨混注すると、     Caがクエン酸により ...

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腎・泌尿器 血液、輸血

なぜクエン酸が代謝されてHCO3-となるか:大量輸血で代謝性アルカローシス

2018/10/25  

★弱酸だから. ◎これは直感的には理解しにくい話ですが、「代謝性アルカローシス=HCO3-の増加」であって「代謝性アルカローシス=pHの上昇」でない、という事を理解せねばなりません。それはアルカレミアです。これは用語の定義なので仕方ありません。その前提で、以下のような平衡が原因でそういうことになりま ...

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薬剤 血液、輸血

血小板凝集の機序と抗血小板薬

2018/9/13  

★抗血小板薬の血小板への作用機序の違い。 巨大微生物 - 血小板(血小板)教育用ぬいぐるみ【楽天海外直送】 - Giant Microbes - Platelet (Thrombocyte) Educational Plush Toy  またでました。 ■血小板凝集の機序<一次凝集>血小板が血管にく ...

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血液、輸血

貧血で血小板が増える理由・血小板増加の鑑別

2018/8/27  

★反応性血小板血症。 ◎臨床で気になりますが、血液疾患でなければあまり問題ないはなりません(血液疾患でも問題となるケースはあまりありません)。 巨大微生物 - 血小板(血小板)教育用ぬいぐるみ【楽天海外直送】 - Giant Microbes - Platelet (Thrombocyte) Edu ...

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血液、輸血

脾腫により汎血球減少となる機序

2018/8/23  

★脾臓には血液がストックされる。 ◎脾臓にトラップされる、という漠然とした認識はありますが、組織学をベースとした詳細な機序を知っている人は、臨床医にはあまりいません。 Guyton and Hall Textbook of Medical Physiology E-Book (Guyton Phys ...

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血液、輸血

悪性貧血と葉酸欠乏の違い:ホモシステイン,メチルマロニル酸について

2018/8/13  

★ビタミンB12は補酵素として働く! ◎葉酸欠乏は神経症状がでません。これを理解するのは生化学。 ネイチャーメイド ビタミンB12(80粒入)【ネイチャーメイド(Nature Made)】 ■悪性貧血・胃の壁細胞か,内因子に対する抗体が原因です。⇒ビタミンB12は内因子と結合して吸収されます⇒ビタミ ...