★謎の全身炎症でCRP陰性の場合、SLEを考える。
■機序
○SLE
⇒1型インターフェロン産生
※1型インターフェロン:IFNα、βのこと
…マクロファージを活性化するIFNγと区別される
⇒肝細胞でCRP合成を抑制
⇒炎症があってもCRP陰性となる
■SLEでCRP陽性の場合
・慢性滑膜炎、活動性漿膜炎
・細菌感染の合併
■SLEの血清学的診断
・抗核抗体:感度93%、特異度は低い
⇒陽性の場合、以下の検査をする
・抗dsDNA抗体:感度70%
・Sm抗体:感度30%
⇒これらは特異度高い
・抗Ro/SSA、抗La/SSB 抗体:感度20〜30%
⇒Sjogren症候群との合併を考える
・抗U1-RNP抗体:感度25%
⇒MCTDとの鑑別が必要
・RF:感度20%
⇒抗CCP抗体はほぼ陰性であるため、RAとの鑑別はこちらで行う
参照 UpToDate