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抗リン脂質抗体症候群で梅毒偽陽性となる理由

★生物学的偽陽性と抗カルジオリピン抗体検査は同じものを見ている!

◎実際に梅毒検査陽性をみることはたまにあります。

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↑梅毒検査のスクリーニングを自宅で行う事は可能です。しかし以下の通り解釈は専門的なので、心配があれば病院で行いましょう。

■梅毒検査
●生物学的反応:Wassermann反応
牛の心臓から抽出したリン脂質に親和性をもつ抗体の反応を見ている
⇒この抗体こそがカルジオリピン抗体

➡︎この検査の感度を上げたかった経緯があります
⇒現在は,カルジオリピンを用いたELISA法が利用されている
⇒即ち、抗カルジオリピン抗体検査と同じものを見ているのです

●ただし、梅毒検査の偽陽性はアメリカ人全体の1-2%いるという報告があります
 +titerが高い低いでは、偽陽性か本物の陽性が判別がつかないとされます
…具体的には妊娠、急性発熱性疾患(特に心内膜炎やリケッチア)、最近のワクチン摂取、自己免疫疾患(特にSLE)、iv drug、HIV感染など
特異的な検査に進む
<実際の検査アルゴリズムは複雑です;UpToDate, syphilis screening for asymptomatic, nonpregnanat adult参照>

※抗リン脂質抗体症候群における抗リン脂質抗体は,カルジオリピンの他,ホスファチジルセリンなど他のリン脂質にも親和性を持ちます。 

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