★菌いないことも重要な情報.
■生体由来のもの
・白血球(ほとんど好中球):炎症を反映
⇒古くなるにつれて核が分葉する
⇒戦い終わると空泡化、ぐしゃぐしゃに
※25以上で有意
・扁平上皮:唾液の混入を示唆
※10以下でないと信頼できない
・マクロファージ:炎症終わりのゴミ処理
・フィブリン:現在アクティブな炎症を反映
■菌の形態
グラム陽性球菌⇒双球状orクラスターor連鎖状
グラム陽性桿菌⇒八の字
※ほとんどはコリネバクテリウム(常在菌)を反映
グラム陰性桿菌⇒ゴミっぽいor太いor細長い
※代表例はそれぞれインフルエンザ桿菌、大腸菌、緑膿菌
グラム陰性球菌⇒グリーンピース状
※これもゴミみたいにみえる:モラクセラ
■同定方法
①好中球,MΦ付近に細菌(+)
⇒起炎菌と予想
②細菌の貪食像
⇒起炎菌と確定:但しほとんどは白血球の上に細菌がのっているだけ
⇒検査する人も,貪食像を探そうとはしない
③好中球・MΦ多数だが細菌少数
⇒結核,マイコプラズマ,ウイルス,真菌感染疑う
④好中球少数,細菌少数だが臨床症状あり
⇒CMV,ニューモシスチス疑う
※扁平上皮細胞⇒上気道分泌物の混入:誤嚥を考える所見でもある
線毛上皮細胞⇒下気道の炎症を反映:特にウイルス感染
参照 感染症レジデントノートなど