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尿/血漿浸透圧の単位と比重の関係
2015/2/6
★腎機能としては浸透圧の方が優秀、浸透圧の単位は基本的にmOsm/kg H2O。■浸透圧の単位・Osm:溶質分子 or イオンのmol数⇒mOsm:溶質分子 or イオンのmmol数⇒mOsm/L:溶液1Lあたりの溶質分子 or イオンのmmol数 mOsm/kg H2O:水1kgあたりの溶質分子 ...
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小児の挿管チューブをどう選択するか;カフなしじゃなきゃダメ?
2015/2/4
★カフ有りでも良い。 ■小児でカフなしチューブが伝統的に利用されてきた理由①小児は気道が狭い =使えるチューブは必然的に細くなる⇒カフがあると、内腔はその分さらに細くなる⇒換気に十分な内径を確保しにくい②小児で気道の最狭部は声門下(成人は声門) +カフを膨らませる事で、粘膜障害がでやすい(だろう)⇒ ...
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狭心痛なのに冠動脈が正常の時、シンドロームXとどうやって診断するか
2015/2/2
★シンドロームXとは症候で、その原因として微小血管の狭心症がある。■シンドロームXとは・狭心痛のようなエピソードがあり、負荷テストが陽性だが、冠動脈造影で狭窄がないもの⇒この原因として、微小血管狭窄による循環障害がある。・中年女性に多い ■シンドロームXの病態(仮説)①心内膜下に限局した虚血・この機 ...
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冠動脈バイパス術の早期合併症まとめ
2015/2/1
★色々起きて、だいたいが死亡率を上げる原因となる。■心臓合併症①周術期心筋梗塞・術後は心筋逸脱酵素上昇/ 心電図変化あり、診断が難しい⇒新たなQ波、トロポニン上昇度合いなどから疑う②グラフト閉塞・静脈グラフトの5-10%:主に血栓閉塞で、縫合のミスが原因 ⇒PCI施行する③EF低下・多くの ...
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VAPの機序と診断:挿管+発熱+浸潤影ではVAPと言えない!
2015/1/30
★3日以上+呼吸状態悪化+質の良い培養陽性。■人工呼吸器関連性肺炎(VAP:ventilator-associated pneumonia)の重要性は、そこまで高くない・致死率は5-65%と幅広い⇒死亡と直接に関連する、というエビデンスは無い⇒呼吸器離脱まで、ICUでるまでの期間が延びるが、致命的疾 ...
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インフルエンザ陽性だから抗インフルエンザ薬、というのは短絡的
2015/1/28
★ハイリスクな患者に選択的に処方すると良い。■抗インフルエンザ薬の適応●患者:重症、入院が必要、インフルエンザ合併症のリスクが高い、いずれかの場合…リスク因子⇒5歳以下(特に2歳以下)・65歳以上・妊娠・心肺肝腎血液内分泌神経の合併症を持つ場合・免疫抑制状態・19歳以下で長期のアスピリン内服をしてい ...
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胃内容排泄遅延の病態は4種類だが、臨床からは少し遠い話
2015/1/27
★胃手術後、糖尿病、幽門肥厚、イレウス、機能性消化不良。■胃からの排泄はどのような機序か●3つのレベルで管理される①自律神経・副交感:迷走神経(主に背側運動核)⇒筋層間神経叢へ・交感:T5〜T10(中間外側核)⇒腹腔神経節⇒胃の平滑筋や幽門括約筋へ②消化管神経・自律神経と協調し、神経網を形成⇒腸の運 ...
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GERDの治療;胸焼け症状があればPPI開始してしまうか?
2015/1/26
★重症だったらPPI開始。■アプローチ・診断補助としての胃カメラは勧められない;が、背景によっては施行しても良い⇒病歴と診察のみで診断して良いということ・ピロリ除菌は勧められない;GERD改善に効果ない・アプローチは2種類(UpToDate方式)⇒step upか、step down●症状が軽度、ま ...
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胃もたれとは、医学的に「機能性消化不良」であることが多い
2015/1/25
★多くは、機能性消化不良。■胃もたれ・英語ではheavy stomach・医学用語では消化不良(dyspepsia)※「消化不良」は、はっきりとした定義がない⇒胃部不快感の総称として使われる。消化器症状全般を含み、胸焼けも含むこともある●胃もたれの鑑別疾患・ほとんどが機能性消化不良(function ...
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低Mg血症で、低K,低Ca血症となる機序
2015/1/24
★K排泄増加、PTH作用↓のため。■低Mg⇒低K・細胞内Mg↓⇒ATP活動性↓⇒①Kチャネル(ROMK)が増える;ROMKはATPにより抑制されるため ⇒K排泄↑ ②アルドステロン↑ ⇒Na再吸収により管腔側がマイナス ⇒K排泄↑ ■低Mg⇒低Ca・低Mg⇒①PTH分泌↓ ②骨,腎へのPTH作用↓( ...