★ほとんど起きないが、2週間以内なら起き得る。
■左室の自由壁破裂
●頻度
1%以下(2001-2006年で2%、どんどん低下傾向)
●特徴
・半数が5日以内、90%が2週間以内に発症する
・完全破裂:心タンポナーデによる突然のショック、PEAが特徴
・不完全破裂:血栓か心外膜で塞がれる。胸痛や嘔気、低血圧などを呈する
■心室中隔破裂
●頻度
自由壁破裂の半分程度の頻度
●特徴
・多くは3-5日、ほとんどが2週間以内に発症する
・LAD梗塞では心尖部、RCA梗塞では心基部で生じる
・急性心不全か低血圧で発症し、holo systric murmurが広い範囲で聴取されて疑われる
■乳頭筋断裂
●特徴
・後内側乳頭筋は#4PDから、前外側乳頭筋はLADとLCxから血液供給される
⇒後内側乳頭筋が断裂しやすい
・中隔破裂と同様のpresentation⇒エコーで診断する
参照 UpToDate