★厳密には決まっていない.
■原則
・腸が使えるなら,経腸栄養を行う
⇒腸が使えない場合,経静脈栄養を行う
⇒完全静脈栄養の場合,中心静脈栄養が必要の事が多い.
■完全静脈栄養の適応
①消化管手術
・経腸栄養開始まで10日以上かかる,と見込まれる場合
・もともと低栄養の場合,術後合併症で状態が悪い場合は適応となる
②重症患者
・腸が使えず,栄養状態が悪い場合
■経静脈栄養の禁忌
・消化管が有効に使える場合
・頸静脈栄養の期間が5-7日を超えそうにない場合
・輸液量が過多になってしまう場合
・ひどい高血糖,電解質異常がある場合
・中心静脈カテーテル留置の危険が高い場合
※末期癌の患者に,よく中心静脈栄養が用いられる施設が多い
⇒必要栄養量も下がっているため,経口+末梢で十分なことが多い
※手術前にルーチンでCVを入れる施設が多い
⇒適応にはなっていない
⇒しかし合併症を起こさない自信がある場合,鎖骨下なら患者さんは楽に感じるので良いのかもしれない(私見)
…CV感染の危険性は排除できないが.
参照 UpToDate,レジデントノート,NEJM