★膿を吸うことだけが目的ではない.
●VAC療法
…陰圧閉鎖療法のうち,VAC systemを用いた方法
■直接作用
・湿った,温かい環境となる
⇒創傷治癒に適している
・陰圧により,創の表面+間質から水分を引く
⇒組織の浮腫を防ぐ
・陰圧により組織が変形する
⇒端の部分が合わさる,など細胞学的にも良い影響
⇒瘢痕組織となり,変形しなくなる
■間接作用
・血流↑
※陰圧が強すぎると血流↓となるため,注意
・炎症↓
⇒動物実験で炎症性サイトカイン↓.人間でもMMP↓
・ずり応力
⇒線維芽細胞の遊走・分化を刺激
⇒線維化へ
※基本的にopenの創には非常に有効
⇒但し,洗浄・ドレナージを先に行わねばならない
※VAC療法の良い点は,機能が優れている点,交換が3日に1回で良い点,移動できる点.
⇒欠点は金がかかること.日本では3-4週しか保険適応とならない
参照 UpToDate