麻酔・外科・胸部外科

脊髄くも膜下麻酔(spinal)のやり方,原理

★ただの忘備録です.

①手術室についた
 ⇒患者確認,vital測定,ルートの確認
 ⇒エピで低血圧になるので,ここで補液全開にしても良い 
 ※低血圧の原因
  …交感神経↓⇒末梢血管拡張による
  ⇒補液 or ネオシネジン(α1 agonist)で対応;除脈になったらエフェドリン

②体位とり(高さも合わせる),マーキングする
 ⇒ここで麻酔器モニターを自分に向ける

オペにより,頭高位とするか異なる!
 ・アッペ:Th4まで,TUR-Bt:Th10まで
 ⇒水平とし,脊椎後弯を利用して麻酔分布させる
 ・前立腺生検:S領域まででよい
 ⇒頭高位とし,上へ麻酔来ないようにする
高比重ブピバカインは重力に従う
 ⇒脊椎は前・後弯しているので,仰臥位ではTh6-8が一番低くなる
 ⇒ここで麻酔の効きが止まってほしい

③消毒
 …刺入部中心として円をかく.肛門側にはあまりいかない
④イソジン乾くのを待ち,準備
 …高比重ブピバカイン(マーカイン):5mlシリンジに1.8-2.4mlくらい(使用分)
   局麻(メピバカイン)に23G針
⑤覆い布
 …完全に広げてからかぶせる
 
⑦局麻→スパイナル針で穿刺
 ※必ず,マークを上にして刺入する
 …脊髄に当たった時,マークが上なら長軸方向に傷つく:治る
   90°回転した状態では脊髄を分断するように傷つけてしまう
 ※男性は肩>尻,女性は肩<尻
  ⇒背骨の角度が違う
 ※基本的に刺して確認する(抜いて確認しない)…余分な穴があき髄液漏増える

⑧入った
 ⇒外筒を90°回転しても髄液でるか,確認
⑨バックフローを確認し,髄注
⑩針を抜き,絆創膏

⑪血圧下がるので,補液全開+枕とる 
マーカイン固定まで5-20分かかる
 …手術終了しても,麻酔開始から20分は待つ.
  
※局麻中毒に注意:口のまわりのピリピリ感,舌のしびれが徴候 

更新:2014.1.24 

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