★オームの法則を基に,脈圧と統計から算出している.
■脈圧から一回拍出量(SV)を算出する
・オームの法則:V=I×R
⇒血管抵抗(R)が一定の時,脈圧(収縮期-拡張期血圧,V)はSV(I)と比例する
①脈圧
・脈圧の代用として,血圧の標準偏差を利用している
…20秒間に2000ポイント測定,標準偏差を計算する
⇒コンピューターが計算しやすいため.
…SVは波動のエネルギーと比例,それは標準偏差と近似できることから.
②血管抵抗
・剖検で大動脈を用いて血管コンプライアンスを計算してある
⇒これに,平均動脈圧,標準偏差等を加味し,重回帰分析にて算出
※要は統計的に算出している.
具体的計算式は公開されていない.
●20秒ごとに一回拍出量を計算,それに脈拍数をかけて拍出量(CO)を計算している.
参照 麻酔・集中医療とテクノロジー2011