★アラキドン酸カスケードを介さない。
■機序
・重合していないチュブリンのヘテロダイマーに結合
⇒安定させ、微小管のダイナミクスを阻害
⇒微小管脱重合
⇒細胞骨格の変化を必要とする変化を阻害
=有糸分裂、エキソサイトーシス、好中球運動性
・内皮細胞のE-selectin、好中球のL-selectin発現↓
⇒好中球の内皮細胞への接着を阻害
・白血球AMP↑、好中球IL-1↓、マクロファージと内皮細胞のTNFα↓
・結晶によるNLRP3 inflammasome蛋白複合体の活性↓
⇒カスパーゼ-1↑、IL-1β, IL-18↓
※微小管とNLRP3 inflammasomeが関わるとも言われる
■使い方
○痛風
・発作後12〜24時間以内に使える
・NSAIDsの次に使う
○心膜炎
・急性、慢性ともに使える
○注意
・肝不全、腎不全では禁忌
…代謝に細胞膜P-gp、チトクロムP450; CYP3A4が必要
・副作用は腹部症状、可逆性の神経障害が多い
…汎血球減少、肝不全、横紋筋融解症など致死的なものも
参照 JACC Volume 62, Issue 20, 12 Nov 2013, 1817–1825 UpToDate