★microvascularの異常か。
■特徴
・閉経後女性に多く、多くの場合ストレスが引き金となる
・多くは左室中部〜心尖部の壁運動低下が生じる
…1つの血管支配領域で説明できない
■機序(仮説)
・身体的、精神的ストレス
⇒カテコラミン誘発性の微小血管攣縮/障害
…微小血管とは、CAGで写らない心筋内の血管
⇒心筋気絶
⇒カテコラミンによる直接の心毒性
※β刺激薬やカテコラミン増量が引き金となり発症することもある
●最近の研究
・微小血管がやられやすい遺伝的素因があり、血圧上昇が引き金となって発症する
(マウスでたこつぼのモデルが出来たとのこと)
■診断
●Mayo Clinic診断基準(4つを全て満たす)
①一過性の壁運動異常
…apical (81.7%), mid-ventricular (14.6%), basal (2.2%), focal (1.5%), global (rare)
②アンギオ上冠動脈病変やplaque ruptureの痕なし
⇒あっても、壁運動異常の支配領域と齟齬があればOK
③新規の心電図変化(ST上昇 or T陰転化)又はトロポニン上昇
④褐色細胞腫、心筋炎なし
参照 UpToDate, BRAUNWALD, AHA2015