神経・感覚・精神・脳外科

歯ぎしりの医学的意義

★ほとんどはストレスや不安が原因。

◎歯ぎしりは時々みますが、病的意義は何なのでしょう。

■歯ぎしりとは

ブラキシズムといい、顎収縮により歯をギリギリ、もしくはカチカチすること。
 …もっとも頻度が高いのは睡眠中である。
 ⇒成人の8-10%程度に認められる。小児はもっと多い。

■機序
睡眠中のmicroarousal(少しの覚醒), 自律神経系の賦活化が関連する
・歯ぎしりの直前には、脳波の興奮、心拍数上昇、呼吸努力の上昇が認められる
 ⇒脳幹網様系の影響によるmicroarousal下の顎運動筋の反応亢進が主因と考えられる

◇おそらく、睡眠が浅いことが一つの原因だと思います。深い眠りを得るには、専門家の意見を参考にするのが一番。良い本です。

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■原因/リスク因子
・睡眠時無呼吸、REM睡眠障害
・神経疾患(この場合、覚醒中のブラキシズムがメイン)
⇒Rett, Down, 自閉症, ハンチントン, 高度アルツハイマー, 頭部外傷, 脳性麻痺など
・不安、精神疾患
 …不安感が歯ぎしりに関連する事は証明されているが、詳細な機序は不明。


■医学的な問題、介入法

歯の消耗顎の疲労感が医学的な問題である。
・一時的な歯ぎしりはよくみられるもので、特別な治療を必要としない。

・非常に激しい歯ぎしりに対しては、口腔デバイスの使用が検討される
 ⇒これは歯ぎしり自体の頻度を低下させないが、歯ぎしりの悪影響を軽減できる。

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・繰り返す歯ぎしりに対しては薬物療法の適応となり得る
 ⇒クロニジンが効果がある可能性あり。

参照 UpToDate

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