★いつも調べるのが大変なのでまとめました。2017/10/30現在。
AF:心房細動
PE:肺塞栓症
DVT:深部下肢静脈血栓症
CLcr:クレアチニンクリアランス(※リンク▶︎eGFRとの違い)
※アレルギーや出血、凝固異常が禁忌なのは当たり前なので省いてます。また、硬膜外カテーテル使用中には普通使いません。
■エリキュース(アピキサバン)
●AFは5mg*2回の投与、PE/DVTは10mg*2回を7日間⇒5mg*2回。
●以下の2つ以上に該当する場合、2.5mg*2回へ減量する
・80歳以上
・体重60kg以下
・Cre>1.5mg/dl
●禁忌
・AFでの使用⇒CLcr<15
・PE/DVT⇒CLcr<30
■イグザレルト(リバロキサバン)
●AFは15mg*1回の投与、PE/DVTは15mg*2回を3週間+以降15mg*1回
●AFでの減量基準は腎機能のみ、引っかかると10mg*1回
⇒CLcr<50(CLcr<30は注意して使用可能)
※PE/DVTでの減量基準は記載無し
●禁忌
・肝障害(Child/Pugh BかC)
・妊娠の可能性
・HIVプロテアーゼ阻害薬、アゾール系抗真菌薬、コビシスタット含有薬
・感染性心内膜炎の急性期
・AFでの使用⇒CLcr<15
・PE/DVT⇒CLcr<30
■リクシアナ(エドキサバン)
●AF/PE/DVT⇒60mg, 整形外科術後のDVT予防⇒30mg
●減量規定:どれかに引っかかると30mgの投与
・体重60kg以下
・CLcr 50 ml/min 以下
・P糖蛋白阻害作用を有する薬(キニジン、ベラパミル、エリスロマイシン、シクロスポリンなど)との併用
●禁忌
・感染性心内膜炎の急性期
・AF/PE/DVT⇒CLcr<15、凝固異常を伴う肝疾患
・DVT予防⇒CLcr<30
■プラザキサ(ダビガドラン)
●AFに対する血栓予防のみが適応。150mg*2回。
●減量基準のどれかに当てはまると110mg*2回へ減量
・70歳以上
・消化管出血の既往
・CLcr<50
・P糖蛋白阻害作用を有する薬との併用
●禁忌
・CLcr<30
・イトラコナゾール服用
こう並べると、エリキュースがやはり使いやすい気がしてしまいます。