★Memory B cellの影響.
◎根本的な内容、免疫の基礎です。
良書です。
■体液性免疫の概要
①抗原感作
⇒未熟なB細胞のIgM,IgDにて行われます。
⇒場所は感染方法により異なります
・菌血症:脾臓
・皮膚,その他上皮からの感染:リンパ節
・吸入,又は消化による感染:粘膜のリンパ組織
②B細胞活性化
・ヘルパーT細胞などからの刺激で、以下の応答が生じます。
細胞増殖(Clonal expansion)
形質細胞へ分化:抗体産生
免疫グロブリンのswitching:IgGなど他の種類を産生
親和力増強:体細胞変異→感作した抗原に対する,抗体のaffinityが増強
⇒この一部がMemory B cellとして残る
⇒これにより多少抗体が産生される
⇒抗体価↑
時系列
|
初感染 |
再度感染 |
抗体↑の時間 |
5-10日 |
1-3日 |
抗体量 |
少ない |
多い |
isotype |
IgM>IgG |
IgG(特定の状況ではIgA,IgE) |
affinity |
小さい |
大きい |
抗原 |
何でも |
特定の抗原 |
※再度感染の時,既にある少量の抗体だけで抗原に防御するわけではないです!
⇒少量の抗原は指標であり,その後のB細胞活性化が最も重要です.
参照 Cellular and Molecular Immunology