神経・感覚・精神・脳外科

群発頭痛の分類,原因

★TACsという概念を理解する.

分類
・一次性頭痛
群発頭痛群
  =三叉神経・自律神経性頭痛(TACs:trigeminal autonomic cephalalgias)
 ①群発頭痛
 ②発作性片頭痛
 ③結膜充血と流涙を伴う短時間持続性片側神経痛様頭痛
 (SUNCT:short-lasting unilateral neuralgiform headahe attacks with conjunctival injection and tearing)  
 ④頭部自律神経症状を伴う短時間持続性片側神経痛様頭痛
 (SUNA:short-lasting unilateral neuralgiform headahe attacks with cranial autonomic symptoms)

病態
・片側性のひどい頭痛⇒眼神経(Ⅴ1)発火
・流涙など自律神経症状⇒顔面神経(Ⅶ)由来の副交感神経発火
・縮瞳,眼瞼下垂など交感神経麻痺⇒交感神経節後線維の障害
によると考えられる.

※海綿静脈洞の神経原性の炎症が関与しているかも
…群発頭痛の自律神経症状

視床下部の活性化が関与しているかも
⇒(視床下部-三叉神経回路)
「三叉神経-自律神経反射」活性化
…三叉神経の入力⇒頭蓋内自律神経の出力
…群発頭痛で重要

cf.群発頭痛の治療
 ⇒三叉神経根のエントリーゾーンにガンマナイフをかける治療がある
 ※副作用多く,推奨されていない

参照 UpToDate
2013/8/21更新

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