★心臓の仕事量を増加させるため.
■拮抗性鎮痛薬
・混合アゴニスト-アンタゴニストといわれる
⇒オピオイドが投与されていればアンタゴニスト,いなければアゴニストとして働く
・鎮痛の上限がある(天井効果)
⇒麻薬の使用が考えられる患者には使わない
・ただ力価が強く,麻酔薬としての手続きがいらないため,使いやすい
①ペンタゾシン(ソセゴン,ペンタジン)
・交感神経刺激作用
⇒末梢血管収縮,血圧上昇
大・肺動脈圧↑→心筋酸素需要量↑
⇒心血管疾患では使いづらい
・消化器病棟で使われる
・モルヒネの1/3の力価
・µ受容体アンタゴニスト:麻薬と純粋に拮抗
②ブプレノルフィン(レペタン)
・作用時間長い:6時間
・血管拡張作用あり
⇒クリティカルケア,循環器でよく使われる
・モルヒネの20倍の力価
・µ受容体アゴニスト:麻薬と純粋な拮抗ではないが,麻薬より受容体に結合しやすい
⇒麻薬を押しのけて結合してしまう
■麻薬
①フェンタニル(フェンタニル)
・作用時間が短く,持続で使える.
・循環動態に影響が少ない
⇒心臓手術後によく使われる
・モルヒネの100倍の力価
※レミフェンタニル(アルチバ)は手術室のみでしか使えない
②モルヒネ
・作用時間が長く,間欠投与
⇒緩和ケアに使いやすい
・ヒスタミン遊離による血管拡張→血圧低下
+腎機能障害では作用遅延
⇒クリティカルケアでは使いづらい
※血管拡張作用有り,MIでは使われる
※急性心不全にも使われる
…鎮静作用有り,カテコラミン↓+交感神経活動↓
⇒後負荷↓
⇒肺うっ血改善
参照 ICU/CCUの薬の考え方,使い方,イラスト薬理学,循環器治療薬ファイル
更新 2013/11/22