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薬疹がでてくるタイミング
2013/11/16
★薬にもより,すぐ~数ヵ月. ■蕁麻疹様・Ⅰ型アレルギー・原因:βラクタム,筋弛緩薬 生物学的製剤(異物) プラチナ製剤(カルボプラチン,シスプラチン)・数分~1時間で発症⇒吸収遅れたり,既に感作されていれば時間は変わってくる ■麻疹様薬疹・Ⅳ型アレルギー・原因:抗菌薬(βラクタム, ...
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回数が少ない水様便は下痢か.
2013/11/15
★下痢でない可能性が高い.…生理的範囲内である,ということ ■下痢の定義●「1日に200gを超える便」⇒実際に蓄便はしない⇒「1日3回以上のゆるい便」が実用的 ●水分吸収低下,又は腸管の水分分泌亢進による ■下痢と似たもの①偽性下痢・少量の便が頻回に排出されるが,1日量は200g以下である ...
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肺結核はなぜ上肺野に多いか. ★結核の病態
2013/11/14
★好気性菌だから.○肺結核:一次結核→潜在性感染→二次結核 ■一次結核●結核菌を含んだ空気を吸入⇒大部分は上気道で補足,排出(10%程度が下気道へ)⇒重力により,中~下肺野へ(特に末梢)⇒非活性化マクロファージによる貪食,ファゴソーム形成⇒宿主vs.菌 ・ファゴソームとリソソームの融合により細菌の成 ...
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ドレーンの種類,原理
2013/11/12
★主に閉鎖式ドレーンが用いられる.※ドレーンを入れると勝手に水面が上がるのは,毛細管現象による. ■ドレナージの種類1.開放式・ガーゼに吸収させる⇒逆行性感染(特に4日目以降),凝血解の排出が不良・受動的ドレナージ ①圧格差 …大気圧より,液体貯留している部位の圧が高い場合 ②毛細管現象 … ...
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血管炎ってどのように診断するの? ★ANCAの意義
2013/11/11
★診断基準は研究用.・臨床研究で感度,特異度を出すために作られたもの.⇒実際に臨床でも用いられるが,clear cutでない症例も多い⇒「○○っぽい」で診断とし,治療を開始する⇒治療(投与量など)は異なるが,反応性を見て適宜変化させる ex) 高安病と側頭動脈炎の鑑別が難しい例⇒患者の年齢と性別で診 ...
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CO中毒⇒高圧酸素療法 ★CO中毒の機序も
2013/11/10
★CO-Hbの半減期を短くする. ■一酸化中毒の機序・COはO2の200倍Hbに結合しやすい⇒①COがついた分,O2が結合する場所が少なくなる ②Hbには4つのO2-binding siteがあるが,一つにCOがつくと,他の部位からO2を離しにくくなる (構造が変化する) =酸素解離曲線の左方 ...
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敗血症⇒腎障害
2013/11/9
★研究中. ●敗血症⇒血管拡張⇒腎血流は1~2倍になる⇒これだけならGFR増加,腎不全は生じない ①血管拡張が,輸出細動脈>輸入細動脈⇒腎血流量は増加するが,糸球体血管圧は低下⇒GFR低下・ノルアドレナリン,バソプレシン:輸出細動脈の血管抵抗を増加させる⇒GFR増加することが確かめられている ②炎症 ...
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AKIに対し,補液して利尿させる,意味あるのか
2013/11/9
★利尿薬は理論上有効だが,エビデンスに乏しい.■初期治療①緊急透析の必要性判定・超音波で水腎症の有無=腎後性AKIの除外 ⇒水腎症あれば泌尿器科へ・重症の尿毒症,治療抵抗性高K血症,体液過剰,アシドーシスなど⇒腎臓内科にコンサルト※透析絶対適応以外の症例⇒いつ,どんな方法で始めればよいかは,議論が分 ...
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造影剤⇒腎機能悪化 ★ATNとは
2013/11/9
★急性尿細管壊死(ATN)によるが,その原因は立証されていない. ■ATN・病理上尿細管壊死がおきた状態⇒虚血or 腎毒性により,腎臓に壊死性変化を来した状態・虚血性の場合⇒臨床では,必ずしも「腎前性腎不全(PRA)」との鑑別が明瞭でない …①実際,補液により数日で回復すればPRA,しなければATN ...
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ラクナ梗塞、BADとは
2013/11/5
★高血圧が遷延し,内膜肥厚したことによる脳梗塞. ■ラクナ梗塞・穿通枝、小動脈の散在性閉塞のこと●メカニズム①穿通動脈(3-7mm)の脂肪硝子変性 ⇒穿通動脈:脳幹や脳の深部灰白質に栄養する②穿通動脈基部の動脈硬化,肥厚 …中大脳動脈幹,ウィリスの動脈輪,脳底動脈,椎骨動脈※この2つは病理学的に証明 ...