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救急・外傷 麻酔・外科・胸部外科

開胸蘇生術の適応

2013/8/5  

★主に外傷. ●開胸蘇生術…心膜切開(心タンポナーデ)  心臓の圧迫止血  下降大動脈のクロス・クランピング(腹部臓器への血流↓,脳への血流↑)  開胸心臓マッサージ(通常のAED蘇生に比べ蘇生率は高い)■貫通性胸部外傷比較的予後良い:生存率37-60%<適応>・現場or 病院で生命徴候が確認できた ...

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ICU・集中管理 麻酔・外科・胸部外科

CVの適応

2013/7/27  

★厳密には決まっていない. ■原則・腸が使えるなら,経腸栄養を行う⇒腸が使えない場合,経静脈栄養を行う⇒完全静脈栄養の場合,中心静脈栄養が必要の事が多い. ■完全静脈栄養の適応①消化管手術・経腸栄養開始まで10日以上かかる,と見込まれる場合・もともと低栄養の場合,術後合併症で状態が悪い場合は適応とな ...

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内分泌・糖尿病

糖尿病合併症の機序

2013/7/17  

★AGE,ソルビトールの蓄積による. ①AGE(advanced glycosylation endproducts)の蓄積・蛋白質とグルコースが反応⇒糖化蛋白が生成(HbA1cなど)⇒その最終産物がAGE・AGEにはレセプターがある:RAGE(receptor for AGE)⇒RAGEは血管内皮 ...

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感染 麻酔・外科・胸部外科

手術時手洗いの後,清潔野で手袋をつけていいの?

2013/7/14  

★全然ダメ. ●手術時手洗いの意義⇒手袋破損の際,感染が起こる可能性を減らす ・手洗いについて①手にいる細菌数を減らす事が出来る ※勿論滅菌はできない②水道水で良い ⇒滅菌水と変わらない,とするエビデンスあり.  また,滅菌水を滅菌に維持することは困難.③アルコールでよい ⇒従来の方法(スクラブ法) ...

神経・感覚・精神・脳外科

関連痛のメカニズム

2021/12/2  

★神経が近い,は説明になってない. 関連痛(連関痛)という現象自体は有名ですが、その機序の説明として「神経が近いから」というのは正確ではありません。 神経解剖の知識が少し必要です。 ■関連痛(連関痛)の機序 ●知覚神経(一次ニューロン) ⇒脊髄の後ろから入る ⇒後角の細胞に伝達 ⇒二次ニューロンとな ...

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薬剤

虚血なのにニトロ禁忌の場合 まとめ

2013/7/8  

★硝酸薬はACLSアルゴリズムで上位に出てくる.⇒しかしルーチンの使用を支持するエビデンスはない! ①PDE阻害薬の最近の使用http://blog.livedoor.jp/megikaya/archives/26614162.html②右室梗塞http://blog.livedoor.jp/meg ...

循環器

右室梗塞でニトロ禁忌の理由【右室梗塞の初期治療まとめ】

2021/12/14  

★ACLSフローチャートから外れる. ACLS-EPの領域です。面白いので初期研修医におすすめ。 ●右室梗塞の病態と治療 ・左室へ血流を送り出せない⇒最適な前負荷が必要 *前負荷とは、大雑把に「静脈系の血流圧」を言うのでした。 ・硝酸薬,モルヒネ,利尿薬,ACE阻害薬⇒心筋梗塞の治療として使われうる ...

循環器

右室梗塞をどう判断するか

2021/12/14  

★右室梗塞の場合ニトロが禁忌となるので,割と重要. がっつりII III aVFが上がっていれば注意しますが、その他にもいくつかポイントがあります。 ◆右室梗塞の所見 ●症状 三徴:低血圧,頸静脈怒張,肺うっ血なし ※三徴が揃うのは25% ほぼ参考にならない。 ●右冠動脈梗塞の場合(STEMI) ・ ...

神経・感覚・精神・脳外科

高血圧で頭痛を来す機序

2021/11/28  

★諸説あります。 血圧が上がって頭痛を来すことはよくありますが、その生理学的機序の説明です。 脳浮腫、血管拡張、実は片頭痛、というのが説明になります。 1.脳浮腫による ●高血圧性脳症では頭痛が起きます。その機序は・・・ ・ちょっとした血圧↑⇒組織内への血流増加を血管収縮で対応する⇒血圧が上がりすぎ ...

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感染 麻酔・外科・胸部外科

術前の抗菌薬投与について

2013/7/4  

★エビデンスはある. ・周術期感染で最も重要なのは,皮切時の菌の創部への侵入⇒執刀時に抗菌薬の濃度を最大にしたい +組織移行性が良いものを使いたい +黄色ブドウ球菌をカバーしたい⇒執刀開始60分以内に投与開始し,執刀時には投与終了するべき.  抗菌薬はセファゾリンが良い. ※あまりに広域なものは使う ...