内分泌・糖尿病

脂肪肝の分類、機序;飢餓、糖尿病など

★脂質吸収の流れに沿って、原因が分類される。

■脂肪肝とは

中性脂肪が肝臓に蓄積すること
・アルコール性/ 非アルコール性脂肪肝(NAFLD: non-alcoholic fatty liver disease)に分類される
・単純性脂肪肝と脂肪性肝炎とも分類される
⇒非アルコール性脂肪性肝炎(NASH: non-alcoholic steatohepatitis)
 …20%が肝硬変となる。原因不明肝硬変の多くの原因とされる。

■脂肪肝の原因
①肝臓へ遊離脂肪酸がたくさん運ばれる

 =脂肪組織からの放出↑、肝臓への輸送↑
肥満、飢餓の初期(急激な体重減少)
⇒遊離脂肪酸の肝臓への輸送↑
完全静脈栄養、食べ過ぎ
⇒炭水化物が主なエネルギーとして使われる
 +炭水化物、蛋白質から脂肪(TG)が合成される
⇒肝臓へ運ばれる

②肝臓から脂肪酸が出て行かない

 =VLDL産生 or 放出↓
無βリポプロテイン血症、蛋白質が足りない、コリン欠損

③遊離脂肪酸の使用↓

 =β酸化の減少
ビタミンB5欠損、アルコール大量消費、コエンザイムA欠損(バルプロ酸、アスピリン慢性使用)

●糖尿病、インスリン抵抗性

・脂肪分解↑、TG合成↑、肝臓の脂肪酸取り込み↑
⇒脂肪肝
※詳細不明、仮説。

参照 Guyton, UpToDate

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