内分泌・糖尿病

高トリグリセリド血症を治療する意義

★基本はCVリスクの管理。

■中等度の高TG血症(150~1000mg/dl)
まずは生活指導
 …減量、有酸素運動、砂糖避ける、血糖コントロール、節酒、他の冠疾患リスクコントロール
⇒持続するようなら、心血管リスクを減じるため、スタチンを開始
スタチンはTG低下に最も良い薬剤ではないが、心血管リスクを最も低下させる薬のため
 …高TG+LDL低くない人に対するスタチンの効果は立証されている

TG高値と心血管リスクの相関は証明されている
⇒しかし、TG値を下げることを目標とする治療が、心血管リスクを下げるかは定かでない
 (一部にはフィブラートの効果を立証する研究もある)
それでも以下の様なアプローチが推奨される
 ・500程度までならスタチン単剤⇒継続出来ない場合フィブラートへの変更
 ・500~1000であればフィブラートから⇒TG下がったらスタチン追加


■高度の高TG血症(1000mg/dl~) 
・まずは生活指導
 …中等度の指導に加え、低脂肪食、禁酒
膵炎予防としてフィブラート+エイコサペンタエン酸の開始を検討してよい
(但し、2000以上だとしても頻度は非常に稀である)

※TGを下げるにはフィブラートが第一選択だが、エイコサペンタエン酸やニコチン酸もオプションにはなる(特に前者は副作用ほとんどないため)

参照 UpToDate 

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