消化器・肝胆膵 麻酔・外科・胸部外科

ドレーンの種類,原理

★主に閉鎖式ドレーンが用いられる.
※ドレーンを入れると勝手に水面が上がるのは,毛細管現象による.

■ドレナージの種類
1.開放式
・ガーゼに吸収させる
⇒逆行性感染(特に4日目以降),凝血解の排出が不良
・受動的ドレナージ
 ①圧格差
   …大気圧より,液体貯留している部位の圧が高い場合
 ②毛細管現象
   …壁面に液体付着.管腔の中央の水面は低い
   ⇒表面張力で,管腔中央の液面が上昇
参照:http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%AF%9B%E7%B4%B0%E7%AE%A1%E7%8F%BE%E8%B1%A1 

2.閉鎖式
・バッグにつなぐ
⇒主流.閉塞しやすいため,ミルキングを行う 
・能動的ドレナージ
 =陰圧で引く

■ドレーンの種類
①フィルム型(ペンローズ
○屈曲しても排液可能(毛細管現象による),柔らかい
×屈曲しやすくドレーン入れ替え困難,粘度が高いものに不向き
②チューブ型(デュープル,プリーツ)
○安定している
×材質が硬い,側口に組織が絡み付くと抜去困難
③サンプ型
○閉塞しにくい,持続洗浄可能
×材質硬い

参照 UpToDate,ICU実践ハンドブック,レジデントノート

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