血液、輸血

悪性貧血と葉酸欠乏の違い:ホモシステイン,メチルマロニル酸について

★ビタミンB12は補酵素として働く!

◎葉酸欠乏は神経症状がでません。これを理解するのは生化学。

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■悪性貧血
・胃の壁細胞か,内因子に対する抗体が原因です。
⇒ビタミンB12は内因子と結合して吸収されます
ビタミンB12欠乏
N5-メチル型テトラヒドロ葉酸が効率よく使われない
⇒貧血

 N5-メチル型テトラヒドロ葉酸の意義
赤血球生成組織,腸の粘膜組織の際
⇒細胞分裂が盛んです。
⇒DNA合成にテトラヒドロ葉酸を用いるのです。
⇨よって、欠乏すると赤血球のDNA合成されず、貧血となります。

■ビタミンB12=コバラミン の他の作用
続いて、ビタミンB12の他の意義について説明。これが神経症状に繋がります。

メチオニンの代謝
ホモシステイン⇒メチオニン
・この補酵素がメチルコバラミン

脂肪酸の代謝
脂肪酸(奇数炭素)⇒メチルマロニルCoA⇒スクシニルCoA
・この後半の補酵素がデオキシアデノシルコバラミン

▶︎よって,B12欠乏により ホモシステイン・メチルマロニル酸↑
②より,悪性貧血では異常な脂肪酸が蓄積
⇒細胞膜に取り込まれる
⇒神経の脱随、変性
⇒これが神経症状の原因となるのです。

※メチオニン代謝とは関係ない葉酸が欠乏しても、脂肪酸蓄積には繋がらず、神経症状はでません。

参照 リッピンコット生化学 

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