★ベータラクタムとあわせるとアミノグリコシドが良く効くようになる.
それぞれのメカニズムに相乗効果があるということです。
ゲンタマイシンによるシナジー効果の原理
・アミノグリコシド(ゲンタマイシン,アミカシン)の原理
✔︎リボゾーム30Sに作用する,殺菌性抗菌薬
✔︎カバーは緑膿菌含むGNR中心.
⇒GPCについては,βラクタムとの相乗効果を期待.
✔︎腎排泄なので尿路感染にはよい.肺への移行は微妙.
・βラクタム系抗菌薬+アミノグリコシド
βラクタムによる細胞壁合成阻害により,細菌細胞の透過性↑
⇒通常では到達しえない部位へ アミノグリコシドが到達
⇒抗菌作用が増強
混注してはいけない! アミノグリコシドは陽性,ペニシリン系は陰性に荷電のため、長時間共存させると不活性となるのです。
■適応
このあたりは日進月歩です。
・緑膿菌菌血症:エビデンスが微妙(in vitroでは確かめられているが)
⇒ルーチンでの使用は勧められない
…high riskで使用勧められる:かなり好中球減少,初期治療の遅れ,骨髄移植後
・他,連鎖球菌,腸球菌感染症(特に感染性心内膜炎)に用いられる
…この使用もコントロバーシャルである