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Brugada症候群に対するサンリズム負荷試験の機序

★内向きNa電流遮断作用による。

■ブルガダ症候群;ST上昇の機序

・V1-V3は右室流出路領域の電位を反映していると考えられる
心外膜側の細胞は、「第1相に深いノッチ→続いてドーム」を認める(心内膜側にはない)
一過性外向きK電流(Ito)が関与(特に右室流出路に多い)
brugada3

Itoや他の外向きK電流↑、②内向きNa、Ca電流↓ の場合、心外膜側細胞のノッチが深くなる(=QRS後の電位が下がる)
 +脱分極に関与するNa電流が抑制されると、Itoに拮抗することができない
⇒心内膜側はほぼ変わらない
胸壁ECGは、心内膜と外膜電位差を表す
⇒ST上昇となる

●心内膜側は心外膜側細胞と比較し、先に脱分極、後に再分極終了する
⇒活動電位持続時間は心内膜側で長い
・内向き電流↓が大きい程、再分極が遅れる=心外膜細胞再分極が、心内膜細胞に遅れる
⇒saddlebackからcovedへ
brugada2

■ブルガダ症候群の負荷試験
・Ⅰa群(fast Na遮断):フレカイニド(タンボコール)、ピルシカイニド(サンリズム)
内向きNa電流↓
⇒ST上昇を促進 

 
参照 UpToDate, EPS 

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