★カフ有りでも良い。
■小児でカフなしチューブが伝統的に利用されてきた理由
①小児は気道が狭い
=使えるチューブは必然的に細くなる
⇒カフがあると、内腔はその分さらに細くなる
⇒換気に十分な内径を確保しにくい
②小児で気道の最狭部は声門下(成人は声門)
+カフを膨らませる事で、粘膜障害がでやすい(だろう)
⇒声門下の粘膜障害
⇒声門下狭窄、窒息のリスクがある
■現在、小児でカフありチューブが推奨される場合もある
●カフありが良い時
・誤嚥の可能性が高い時
・熱傷
・高い圧をかける必要がある時;喘息重積、気管支炎、慢性肺疾患
●カフありで良い根拠、注意点
①カフ圧を低めにする
・粘膜虚血を防ぐため
⇒20cmH2Oを上回らないようにする
…圧力計できちんと測定する
②誤嚥が解剖的に防御される
・声門よりも声門下の方が狭いため
※ランダム化試験でカフあり/なしチューブの合併症は同等であることが示された
■小児チューブのサイズ
●カフなし
・4+(年齢 ÷ 4)
●カフあり
・カフなし − 1:新しい、筒が薄い商品では - 0.5で良い
※1-8歳の99%で問題ない
参照 UpToDate 麻酔科勤務医のお勉強日記