麻酔・外科・胸部外科

全身麻酔後⇒ビリルビン上昇

★腹部手術でなくても、術後に軽度のT-Bil上昇を認めることがある。

①肝前性

●溶血
…輸血、血管内デバイスずり応力により赤血球が壊れる)
●出血
…血液の再吸収による

②肝性

・虚血(shock liver)
・薬剤性;特定されにくい。但し全身麻酔薬では起きにくい。
・他、術中のTPNや術後明らかになったウイルス性肝炎など

③肝後性

・胆汁漏
・胆管狭窄
・無石性胆管炎

但しほとんどの場合、多数の要因からなり特定不能
⇒「良性術後黄疸」という概念ある
良性術後黄疸
・介入可能な原因を除外され、診断される
・病理学的には小葉中心性の胆汁鬱滞を認める
大抵は、1週間から1ヶ月かけてゆっくりとT-Bil正常化する
⇒但しT-Bil 40となった報告もあり、必ずしも経過良好でない
 

参照 UpToDate 

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