救急・外傷 麻酔・外科・胸部外科

大動脈損傷:鎖骨下動脈分岐部直後に多い?

★負荷がかかりやすく、脆弱なため。

■大動脈
峡部(イスムス)
・大動脈は、鎖骨下動脈分岐直後に、生理的に少し狭くなっている
大動脈峡部
※先天的にこの狭窄が強いものをCoA(大動脈縮窄)という


■大動脈損傷⇒イスムスに好発

・イスムスは、可動性のある大動脈弓と、固定された胸部下降大動脈の移行部
負荷がかかりやすい
・イスムスは内在的に脆弱
…理由は不明だが、物理実験の結果確認された

●大動脈損傷の機序

①腹部の急激な圧迫
大動脈閉塞、内圧↑
⇒大動脈破裂
②大動脈が、胸骨など前の骨と、椎骨に挟まれる
挟まれた部分が破裂
※これだけでなく複合的な要因によるが、脆弱なイスムスが破綻しやすい

参照 UpToDate

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