★なんとなく原則を知っておくと良いかも.
■重要な点
・出血性ショック,糖尿病性ケトアシドーシスなどは,急速に補液する必要がある
⇒現場ではボーラス投与とする
・高張食塩水,グルコース投与の時は,ある程度遅くする必要がある
⇒①高張食塩水:100ml/h以下で
②glucose:0.5g/kg/h以下で
…生体内で代謝される速さを考えないと,浸透圧利尿により脱水を生じてしまうから
⇒5%グルコース:10ml/min以下
10%グルコース:5ml/min以下
■輸液速度に関する簡易化
|
ml/min |
滴数/min |
ml/hr |
very slow |
1 |
15-20 |
60 |
slow |
2 |
30-40 |
120 |
moderate |
4 |
60-80 |
250 |
rapid |
8 |
120-160 |
500 |
very rapid |
16 |
240-320 |
1000 |
extremely rapid |
32 |
480-640 |
2000 |
・1ml≒15-20滴
⇒1秒に1滴=slow~moderate
・5%Glu投与時:moderate以下とする
■尿量を考慮に入れる
・「0.5ml/min=30ml/hr=720ml/day」を基準とする
…これは不感蒸泄(15ml/kg/day)-代謝水(5ml/kg/day) =10ml/kg/dayとほぼ等しい
⇒例)・尿量がこの基準だと,
水の支出≒1/ml/minとなる
・x ml/minで輸液した場合,
x−0.5ml/min がおおよその尿量となる
・0.25ml/min(=360ml/day)だと乏尿の基準
参照 ドクター和田の輸液の基礎知識