★外眼筋,眼窩内結合組織と脂肪組織の炎症(T細胞活性化)による
甲状腺眼症といいます。炎症による組織の肥厚が原因で、眼球突出だけでなく視力低下、眼球運動制限や複視もきたします。
甲状腺機能亢進で眼球が突出する機序1:間質の肥厚
炎症
⇒繊維芽細胞からグルコサミノグリカン(GAG)放出
⇒GAGによる浸透圧の変化
⇒水分蓄積,それによる組織の肥厚
⇒眼球を前に突出させる
+外眼筋の動きを妨げる
甲状腺機能亢進で眼球が突出する機序2:外眼筋の肥厚
②炎症,眼球突出
⇒外眼筋の肥厚
⇒眼球運動制限
※炎症は,TSHレセプター抗原による,と考えられています