★形成術可能ならやった方がいいかも。
■手術をするべき状況
・強い症状(NYHA Ⅲ°以上)
・心機能低下(EF < 60%)
…これらがあると、早期から死亡率が高い。しかし手術しても生命予後不良。
●エコー所見
・僧帽弁逆流量(ERO)≧ 40
…生命予後不良。手術なしで心イベント回避できるのは16%のみ。
・左室収縮末期径(Ds) ≧ 40
…生命予後不良。但し手術しても不良。
・左房容積 ≧ 60
…生命予後不良。手術すると元通り。
・運動負荷エコーにてEROが10以上増加
…症状ない期間が短い。
・BNP ≧ 31
…生命予後不良。手術についてはデータなし。
■上に当てはまらない無症候性MRをいつ手術するか
①すぐやる
・そもそも僧帽弁手術はリスクが低い
・手術した群が生命予後よいという研究あり
⇒置換術でなく、形成術ならなお良い
②待つ
・症状出現、心機能低下みられるまで待つ
⇒手術回避率が8年で55%、生命予後は一般人口と変わらない、とした研究あり
■日循ガイドライン
●クラスⅠ
・症状あり+EF>30, Ds≦55
・症状なし+EF<60, Ds>40
…症状あるか、なくても心機能低下ある場合
●クラスⅡa
・症状あり+EF<0.3, Ds>55
・症状なし+EF>0.6, Ds<40で、
①新たなAf or 肺高血圧出現
②弁形成術が可能
…心臓かなり悪い場合、MRにより合併症起きた場合、弁形成ができる場合。
参照 日循ガイドライン、UpToDate
▶︎僧帽弁逆流、手術適応