腎・泌尿器

その透析が適切かどうかの判断法

★Kt/Vが低値なことと、患者ひとりひとりの状況を合わせて判断する。
※症状の改善の具合、BUNの減り具合は信頼できる指標とならない
 (食事で変動するため)


■透析状況の判断法

●1ヶ月毎に、以下の指標をみる
⇒Kt/V(以下参照)、Dry weightを保てているか、透析中の血行動態と合併症、血圧
⇒透析設定を変更する


■Kt/V

尿素窒素が、その分布体積につきどれくらい除去されたか
 =低かったら透析量が足りないかもしれない、ということ
K:UNのクリアランス
t:透析時間(分)
V:体内水分量 - 除水した量(ml)

●簡易計算式

Kt/V = - log (R - 0.03) + [(4 - 3.5R) × UF ÷ W]
R:透析後BUN ÷ 透析前BUN
UF:濾過量 (L)
W:透析後体重 (kg)


●数値の解釈

1.2〜1.4を目標とする;1.2以上だと死亡率↓、1.4以上では変わらない
・低値の場合
①以下が原因でないか、確認する
 ・目指す血液量、透析時間を下回っている(40%)
  …針の位置が良くない、機械のキャリブレーションミス、患者の都合
 ・下記(★)の場合(25%)
②透析効率を高めるよう、機械の設定を変える
③他のvolume overloadの所見をあわせ、Dry Weightを下げる

●低値だが、解釈に注意すべき状況

・透析後BUNを正確に出すには、透析後30分以降に採血する必要ある
 ①UNが血管外から血管内に戻り、平衡となるまでそれくらいかかる
 ②心肺再循環が解除されるのに数分かかる
  …静脈血への送血が、全身循環せずに直接肺を介して動脈側へいくこと
⇒これらの影響で、透析後すぐ採血するとBUNが見かけ上低くなる(★)
⇒しかし現実的に難しいので、普通透析後2分で採血する

・その他
低栄養の患者はVが小さくなるが、筋肉量も減っているのでKt/Vは過大となる
 毎回の透析で再現性があることを前提としている
 他の要素を無視している


■尿素減少率 (UUR; Urea Reduction Ratio)

UUR = 1 - (透析後BUN ÷透析前BUN)
・簡易だが、Kt/Vよりは不正確
UUR=0.62 が Kt/V=1.12に相当する

参照 UpToDate

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