★呼吸窮迫でなければ、Xp⇒直視で評価する。
■急性喉頭蓋炎疑いへの対応
●まずairwayの評価
…気道不安定性あり;気道確保
⇒不安定性なし
⇒Xpで喉頭蓋腫脹あり;急性喉頭蓋炎
⇒腫脹なし
⇒直視で腫脹あり;急性喉頭蓋炎
⇒腫脹なければ、他の疾患
■気道確保の適応
●突然気道閉塞のリスクがある疾患だが、特に成人では挿管せずに管理できることが多い
⇒しかし、その中の3-8%は結局挿管管理となったという報告あり
⇒施設として対応を決めると良い。以下は適応の一例
●適応
・小児;特に4-6歳以下
・呼吸窮迫;スニッフィング、ストライダー、よだれが垂れる、チアノーゼ
…これらは、ほぼ閉塞に近い状態で初めて現れる症状
・喉頭蓋膿瘍
・症状の進行が急速
・気道の50%以上の狭窄
・合併症:コントロール不良の糖尿病、免疫不全
■急性喉頭蓋炎の検査、診断
●診断法
・喉頭鏡, ファイバーで発赤腫脹した喉頭蓋を確認
・頸部レントゲンで腫脹した喉頭蓋を確認
…感度38-88%, 特異度78%
⇒Xpは刺激の少ない検査なので、特に小児に有用
⇒ただし、以下の時必要ない
①気道狭窄、閉塞が明らか
②診断が明らか
③舌圧子など耳鼻科アプローチで喉頭蓋確認できたとき
■鑑別疾患
・気管炎;ひどい咳き込みあり
…ウイルス性(クループ)、細菌性
・口蓋垂炎;喉頭蓋炎の合併もあるので注意
・後咽頭膿瘍
・異物誤飲
・アナフィラキシー
・ジフテリア
参照 Chest. 1995;108(6):1640 Chest. 1995;108(6):1640(適応)
Laryngoscope. 1985;95(10):1159. J Am Osteopath Assoc. 1997;97(4):227.(検査、診断)