★ラプラスの定理による。
◎意外に知られていない、常識です。PEEPかけると後負荷が下がる、という研修医が8割。
■ラプラスの定理
・球のモデルの圧に関する定理。風船とかに当てはまる(と思います)
平均円周方向応力(壁応力)=内圧 × 半径 ÷ (2 × 壁厚)
●この単純なモデルを心臓に応用すると、以下のようになります。
・後負荷=駆出期に心臓が打ち勝たなければならない抵抗
=収縮期の心室壁応力
=心室内圧 × 心室の半径 ÷ (2 × 心室壁厚)
・よって、以下の場合に後負荷が上がります
⇒心不全:内腔拡大
高血圧:内圧↑
PEEP:胸腔内圧↑,心臓壁を挟んで心室内圧↑(圧力のバランス)
※これらによる後負荷の上昇を、心肥大(心室壁厚↑)により代償するのです
参照 ハーバードテキスト