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骨粗鬆症の診断と検査
2015/5/20
★骨密度の低下で診断する。 ■診断基準①日本続発性を除外した上で、・脆弱性骨折なし→骨密度がYAMの70%未満・脆弱性骨折あり→骨密度がYAMの80%未満※脆弱性骨折:軽微な外力による骨折 YAM:若年成人平均値 ②WHO・骨密度が、成人女性平均の2.5SD以下(Tスコアが-2.5SD以下)●続発性 ...
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高齢、閉経、ステロイドでなぜ骨粗鬆症となるか、男性はなぜ骨粗鬆症となりにくいか
2015/5/18
★骨芽細胞↓、破骨細胞↑。 ■骨粗鬆症の機序●骨密度の低下、骨質の劣化による①骨密度・思春期に高まる(→骨量頂値);破骨細胞(骨吸収)<骨芽細胞(骨形成)⇒成人以降減っていく;骨吸収>骨形成②骨質・骨リモデリング(新陳代謝機構)、酸化/糖化の程度、ビタミンD/K、コラーゲン含有量、石灰化度で規定され ...
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高カリウム血症の程度と心電図変化の関係
2015/5/15
★カリウムは高くても意外に大丈夫で、ECG変化があると早急な治療対象。 ■心電図変化●高カリウムの進行に伴う心電図変化の流れ …機序の参照:高K血症でQT短縮、wide QRS、P波消失、VFが生じる機序・P波減弱⇒T波増高、QT短縮 …特異的でない;MI、LVH、早期再分極でもみられる (ただ、高 ...
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初めて認めた心房細動への対応
2015/5/11
★人によって全然違う。一例。 ■緊急にカルディオバージョンする状況①心筋虚血あり;狭心症状、もしくは心電図上②臓器虚血あり③重篤な急性心不全の徴候あり ■安定している状況①原因検索、脳梗塞のリスク評価をする・僧房弁狭窄、逆流・甲状腺機能亢進症・他、器質的心疾患②まずRate control●目標・有 ...
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PCI中のslow flow;機序、予後、治療、予防法
2015/5/8
★末梢がつまる事で生じ、有効な治療がなく予後が悪いため、予防法がいつくも考案されている。 ■slow flow, no flowの定義・PCIでメインの狭窄が解除されたにもかかわらず、造影剤の流れが遅い事 …具体的には、本幹狭窄やスパズムないがTIMI flow grade≦2の時・糖尿病患者で多く ...
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PCIで注意すべき手技中の合併症
2015/5/6
★IVUSでよく確認される。 ■合併症発生率・1998-2000年のデータ;MI 0.4%, 緊急CABG 1.9%, 死亡 1.4%⇒今はほとんど見られなくなった ■冠動脈解離、閉塞・PTCA後、50%程度に認められたとの報告⇒軽い解離なら、早くて6週間で完全に治る(Type A or B)⇒大き ...
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その透析が適切かどうかの判断法
2015/5/4
★Kt/Vが低値なことと、患者ひとりひとりの状況を合わせて判断する。※症状の改善の具合、BUNの減り具合は信頼できる指標とならない (食事で変動するため) ■透析状況の判断法●1ヶ月毎に、以下の指標をみる⇒Kt/V(以下参照)、Dry weightを保てているか、透析中の血行動態と合併症、血圧⇒透析 ...
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喫煙の合併症まとめ
2015/5/1
★多岐にわたるので、まとめ。■喫煙と死亡・喫煙者の半分は、喫煙の合併症で命を落とす⇒20本/日以上の喫煙で、男性1.4年、女性2.7年寿命が短くなる・80歳以上でも、禁煙により生命予後改善する ■喫煙で罹患リスクの上がる疾患①心血管病・様々・ニコチン:冠動脈攣縮、粘性↑、脂質異常症、血管内皮障害を起 ...
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蜂に刺された時の対応
2015/4/29
★針を抜いて、アナフィラキシーでなければ冷やす。 ■針を抜く・針が毒液嚢とともに皮膚に刺さる⇒毒が数秒出続ける⇒出来るだけ早急に針を抜く必要がある※刺されてから数秒たった場合、急いで針を抜いても仕様がない ・皮膚に針が残っている場合、抜く必要ある(救急外来でよくある状況) …異物反応が起きるため ■ ...
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Watershed area(分水嶺)脳梗塞の病態、特徴
2015/4/27
★脳血管栄養部位の境界域の梗塞で、体血圧低下か微小塞栓が原因。■定義、分類●脳血管が栄養する境界域の部分の脳梗塞・脳梗塞の10%程度と推定される ●名前が一定していない⇒watershed, border-zone, boundary zone, borderland, end zone, term ...